
お初にお目にかかります、現役ソフトバンクブロガー【パタンコ】です。
2020年10月にソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルは12月の下旬より新料金プランの【シンプル20】を提供することを発表した。
総務省が通信市場の改革として「安く」「分かりやすく」「納得感のある」3本柱を元にアクションプランを推し進めているけど、今回発表したワイモバイルの新料金プランがはたして、それに沿っているのかを3本柱の観点から解説していく。
なお今回の検証で格安シムとは通信品質の違いから比較しないものとし、ワイモバイルプランで比較する。
目次
シンプル20プラン概要

▼シンプル20の概要を書き出してみた。
- 月額4,480円
- 通話10分かけ放題
- 20GBのデータ通信
- 20GB超過時も速度制限1Mbps
- その他割引などは適用外
表にして料金をまとめるほどでもないようなプランになっていた。現状ある料金割引が使えない点だけ注意
「安く・分かりやすく・納得感のある」プランになっているのか検証

▼比較する前に
まずはこの解説をするにあたって俺が参考にしたで日本人の平均データ使用量に関する記事の1文を見てもらいたい。
スマートフォン利用者の前月のデータ通信量について分析した結果、「わからない」と回答したユーザーを除いた平均データ通信量は6.94GB(ギガバイト)、中央値は3.00GBとなった。有効回答のみを対象とした場合、月間通信量は「1GB」29%、「2GB」16.7%、「3GB」13.4%となり、59.2%のユーザーが3GB以下の通信量となった。なお、「7GB」までの累計では約79.2%を占めた。
株式会社MM総研の【携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2020年2月時点)】を引用

見ての通り日本でスマホを使う人の約80%が7GB以下でやりくりできていることが分るよな。俺も職業上ソフトバンク、ワイモバイルを日々案内するが体感もこの表と大きいずれは感じない。
実際スマホだけ使っている家より昨今はスマート家電などの増加によりWi-Fi環境が家に整っている場合が多いのではないかと感じる。
これ以降の比較は、日本人データ使用料をもとに今回ワイモバイルが発表したプランどういったものかを判断していく。
▼【安く】月額4,480円は決して安くはない
現行のMプランとシンプル20の比較
Mプラン | シンプル20 | |
プラン内容 | 10分かけ放題+10GB | 10分かけ放題+20GB |
基本料金 | 3,680円 | 4,480円 |
データ増量オプション (Mプランの場合10GBを13GBに増量できる) |
500円 | 適用外 |
光セット割/家族割(家族割は2台目から適用) | -500円 | 適用外 |
データ超過後速度 | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
これを見てわかる通り消費者の80%は割引を考慮しなくてもワイモバイルMプランの方が月々800円安く済むことがわかるよね。
さらにMプランなら、月500円を追加することで13GBに増量できるわけやから、追加しても4,180円でシンプル20より300円安い計算になる。
データ使用料の平均の中で11GB~20GB使用しているユーザー約8%程度、先に触れたMプラン13GBを考慮すると今回の新料金プランで得をするユーザーはもっと減少するんじゃないかな。
補足ではあるがソフトバンクで4人で家族割プラスを組んでいる場合は通話定額なし+データ通信50GBでも4,480円で使える計算になる。
細かい説明はわかりやすく伝える自信がないので今回は割愛するが20GB以上使うユーザーも条件が当てはまれば、3大キャリアでもそこそこの値段で使うことができる。
▼【わかりやすく】そもそもワイモバイルはわかりやすい
今回発表された新料金プランを一言でいうと
サービスを安く使うことに向いてない人向け、割引一切なしの4,480円ポッキリ20GBプラン
なんだなと俺は感じた。
そもそもワイモバイルの割引は3種類
- 700円の新しくワイモバイルを契約した場合に6か月間割引
- 500円の光セット割(家族割と重複不可)
- 500円の家族割(ワイモバイル2台目以降から割引、光セット割と重複不可)
ワイモバイルの割引はたったこれだけ、なんなら光セット割と家族割は重複できないから実質割引は2つだけといってもいい。
この割引はわかりにくいと感じるか?
正直この割引をややこしく感じる人はそもそもサービスを安く使うことに向いていないと気付いた方がいい。
俺の記事の書き方がわかりにくかった場合は申し訳ない。
▼【納得感のある】正直俺はなっとくがいかない
今回、総務省の要望で新設された料金プランになるが国民としてはわかりにくい3大キャリアのプランの改正を望んでいたはず。
しかしソフトバンク、auともにサブブランドであるワイモバイル、UQモバイルでの新プランを発表するという方針に出た。
大容量プランが先進国に比べ割高で割引などの制度もわかりにくいと総務省も言っているにも関わらず、すでにわかりやすいワイモバイルに
新たに新プランを加えることでより消費者の、さらなる混乱を招くと感じてしまう。
新料金プランを見た感想と通信費を下げる秘訣

▼シンプル20の目的
今回のワイモバイルや記事では語っていないがUQモバイルの新プラン発表は、総務省や国民に納得してもらう目的ではなく第2波、第3波の要請に対する当て馬的プランだと思うので、消費者は気に留める必要のないプランだと思う。
▼通信費を下げる秘訣
こればっかりは自分で行動するしか方法はない。よくお客さんに政府が言ってたから安くなるんでしょ?なんて聞かれるがそんなはずがない。少なくとも消費者が思っているほど安くはならない。
総務省が発表しているモバイル市場のアクションプランの3本柱のどこにも携帯料金を下げるとの文言はなく、消費者が自分の納得がいく通信会社を選ぶことで競争が生まれ結果通信費が下がると言っている。要するにみんながMNPをしまくらないと通信費は安くならない。
すぐにでも通信費を下げたい人は面倒だと思わずに自ら調べ、動くことをオススメする。
▼それでも調べ方もプランも組めない人は
俺も通信会社で勤めながら、日々ブログを書く端くれ
TwitterのDMや直接Gmailに相談してくれれば通信プランの調べ方や、わかる範囲でのプランを参考程度にプランニングするから気軽に連絡してくれ。
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