
2020年12月10auはタイトルを見ただけでも疲れる、新プランの「データMax5G with Amazonプライム」発表した。
今回はそんな報道発表のまとめと感想を書いていく。
※以下【データMax5G with Amazonプライム】は長いから【with Amazonプライム】と呼称する。
目次
with Amazonプライムのプラン概要
ここからは、【with Amazonプライム】の報道発表で公開された、プランの特徴、月額料金を私情を交えずにまとめていく。
提供開始日
12月11日より提供開始
with Amazonプライムの特徴
既存のプラン、データ通信無制限のデータMAXに加えて「Amazonプライム」と、テレビ朝日のオンデマンドサービス「TELASA」がついてくるのがこのプランの特徴。
さらには「DAZN」3ヶ月間もついてくると言うおまけつき。
ちなみに「DAZN」は月額1,925円。
with Amazonプライムの月額料金
KDDIの報道発表では3,760円〜と大きく書いてあり、東海林崇副社長も堂々と「しかも最初の6ヶ月間は、3760円でございます。」言っている。
さらに様々な割引を掛け合わせることにより月額2,460円まで下げることも可能だとか。
報道発表での月額料金、本気で言ってるなら笑えてくるレベル
今回のAmazonプライムとのセットプラン、さらには既存の2つのプランにも料金変わらず追加されると言うもの。最近のauは来たる5Gの時代に向けての新たな価値の提供していく姿勢らしい。
最初に言っておくが、俺はこのサブスクリプションとのセットのプランは決して悪いものではないと思う。
実際に俺は現在、複数の動画サブスクリプションを契約しているが正直管理が面倒で、自分が今何のサービスを使っているのかわからなくなる時がある。それを通信会社でまとめれたり、TELASAやParaviなど通常自分では興味を持ちそうにないサービスに触れる機会をくれるプランとして非常に優秀だと思う。
では何が笑えてくるのか?
いつまでたっても治らない最安値段を発表する癖
これは携帯業界に限ったことではないが、毎度のごとく発表される複雑な割引をすべて適用できることを前提の月額料金の表記、発表することが常態化している。
以前から最安料金の表示は度々話題になっていたが、国を挙げての通信業界の改革や、docomoの新プラン「ahamo」の発表により世間は解りやすさを重要視する流れに変わってきている。
繰り返しにはなるが、その流れの中で副社長自ら堂々と「最初の6ヶ月間は、3760円でございます。」と言い切ったのには普通に鼻で笑ってしまった。
実際の月額料金
ここからは新たに発表された3つのプラン、【データMAX5G with Amazonプライム】、【データMAX5G Netflixパック(P)】、【データMAX5G ALL STERパック(P)】をTwitterでバズッた方式の表にまとめてみたから参考にしてほしい。なお一部期間や文言には訂正を入れている。
au新プラン | データMAX5G with Amazonプライム | データMAX5G Netflixパック(P) | データMAX5G ALL STERパック(P) |
2,460円 | 2,460円 | 4,460円 | |
学生じゃない場合(ワイド学割29歳まで) | +1,300円 | +1,600円 | +1,000円 |
7か月以上使った場合(スマホ応援割Ⅲ) | +1,400円 | +1,400円 | +1,500円 |
13か月以上使った場合(5Gスタート割) | +1,000円 | ||
固定回線を契約していない場合(auスマートバリュー) | +1,000円 | ||
一人世帯の場合(家族割+) | +2,020円 | ||
2年契約をしない場合(2年契約N) | +170円 | ||
元々の料金 | 9,350円 | 9,650円 | 11,150円 |
これを見ればわかる通り3つのプランの中では一番安い【with Amazonプライム】でさえ副社長が発言したような3,760円で使用するには難易度が高すぎることがわかるよね。
本当に分かりにくい割引
これは度々ブログやYoutubeでも言っていることではあるんやけど、本当に割引がわかりにくい。
その原因は、なんといっても割引の種類の多さと期間限定の割引。
実際にお客さんにも「自分がいくら料金を支払えばいいかが全く分からない」と言われることも多い。
前項の表の中でも最安で使用するためには計6つの割引を受ける必要があり、そのうちの半分に当たる3つの割引は期間限定とややこしすぎる。
これでは消費者を煙に巻いて高い料金を払わそうとしてると言われても仕方がないし、実際にそうだと俺も感じる。
俺の感想「プライドのないサービスは炎上する」

今回の報道発表を受けてTwitterでは「#さよならau」がバズっているが、消費者が落胆する様子が顕著に表れている。
消費者が今回望んでいたのは確実に「ahamo対抗プラン」だったのではと思う。
とは言えKDDIからしてみればこのプランの為に何ヵ月も前から準備してきたのは間違いなく、さらにはdocomoがサブブランドとして発表する予定だったであろう【ahamo】を急遽プランとして発表するなどのイレギュラーに見舞われた結果の苦肉の報道発表であったことは間違いない。
ではどうすれば少しでも回避することができたのだろうか?
誠実でプライドのある報道発表にするべきだった
普通に「データ通信無制限、Amazonプライム、TELASAも見れて月額9,350円」と発表すればよかったのではと俺は思う。
現在の料金を下げるムードの世間の中どちらにせよ、反対意見は多くなる。
しかし高額な通信料に注目が集まる一方で、SDカードの売り方や不要なオプションを加入させるなど業界全体を通して不誠実な提供方法にも注目されている。
むしろ高額な月額料金ではあるが、来たる5Gの時代に必要なプランだ!といった誠実でプライドのある姿勢の方がまだ共感する消費者は多かったのではないかと感じた。
ahamo対抗プランに期待
今回の報道発表では「ahamo対抗プラン」はなかったが、今後【ahamo】の提供が開始される春先までには何かしらの対抗プランが出てくるのではないかと思う。
今後も通信業界から目が離せそうにないね。